【口臭の原因とは】基礎から学ぶ口臭について

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  • しっかり歯磨きをしているのに口臭がする
  • 舌掃除もしているのに口臭が気になる
  • 歯科で虫歯を治療したのに口臭が治らない
  • 口臭対策用の歯磨き粉に変えても口臭が消えない
  • ガムやタブレットを噛んでいるのに口臭がヒドイ

このような口臭でお悩みの方って実に多いです。厚生省(現厚生労働省)保健福祉動向調査(1999年度)によると、日本人の約3.3万人のうち約10%が「口臭が気になる」と回答されていて、近年ではスメハラ(スメルハラスメント)という言葉も定着しはじめており、口臭などの臭いに対して敏感になっている方が増えていることがわかります。
[参考サイト:口臭の原因・実態]

これだけ多くの方が口臭に悩まれているため、世の中には沢山の口臭対策用のグッズが販売されています。

でも、口臭改善は容易ではありません。口臭対策グッズを使っても、一向に口臭が改善しない方もおられます。

口臭が改善しない大きな理由としては、体質や生活習慣など、口臭の原因が人によって違ってくるからです。

だから、本やネットに掲載されている口臭対策だけでは、なかなか解決しないのが現状です。

口臭を本気で改善したいなら、あなたの口臭の原因は何かを突き止めて、あなたに合った適切な口臭対策と口臭予防が必要です。

そこで本記事では、あなたの深刻な口臭の原因を見つけて、効果的な口臭の対策方法と口臭の予防法をお伝えしていきます。

口臭の原因は揮発性硫黄化合物の産生にあり

口臭の原因の大部分は口腔内の気体由来によるものです。
気体由来の主要原因物質は”揮発性硫黄化合物(VSC: Volatile Sulfur Compounds)”です。

揮発性硫黄化合物は口の中にいる嫌気性菌という種類の細菌が唾液・血液・剥離上皮細胞・食物残渣中の含硫アミノ酸を分解・腐敗することで産生されます。

揮発性硫黄化合物の約90%を占めるのが「硫化水素(H25)とメチルメルカプタン(CH35H)で、残り約10%を占めるのがジメチルサルファイド[(CH3)25]です。

硫化水素は噴火口や硫黄泉などのニオイ。いわゆる硫黄の臭いですね。メチルメルカプタンは腐ったタマネギの臭いがします。ジメチルサルファイドは生ゴミに似た臭いですね。
これらが混ざりあった臭いが”口臭”の原因となっているわけです。

揮発性硫黄化合物の生産部位は主に7箇所あります。

  • 舌苔
  • 歯周病
  • 辺縁性歯周炎
  • 口内炎
  • 壊死性軟組織疾患
  • 口腔癌などの疾患病巣
  • 貯留唾液

これら部位の中でも特に揮発性硫黄化合物の生産量が多いのが「舌苔」と「歯周病」です。
舌苔は硫化水素、歯周病は高い濃度のメチルメルカプタンの生産が多いです。特に生産が多いのが「舌苔の硫化水素」で、口臭の原因の9割を占めているとも言われています。

舌苔

舌苔とは舌が白く覆われてしまう状態のことです。舌苔は誰にでもあるので、舌をブラシなどで磨いて除去することで口臭を防ぐことができます。ただし、無理に舌苔を磨き落としてしまうと逆効果になる場合があるそうです。

歯周病

歯周病の原因の多くは歯垢(プラーク)や歯石ができないように、日頃の歯磨きだけでなく定期的な歯科検診などを受けて除去することで予防することができます。しかし、歯周病(歯槽膿漏)は日本人の80%が罹患していると言われています。実はギネスブックにも「全世界で最も蔓延している病気は歯周病(歯槽膿漏)である。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。」と記述されています。

辺縁性歯周炎

辺縁性歯周炎とは、歯肉炎がさらに進んで深部の歯周組織を侵して歯槽骨まで吸収される疾患のことです。歯周組織の破壊程度は様々ですが、高度の辺縁性歯周炎は歯肉が赤く腫れ、化膿して歯は弛緩し動揺してしまいます。

口内炎

口内炎は口の中にできる炎症のことです。実は口内炎と口臭の原因はよく似ていると言われています。その理由は、口内炎は口の中の衛生状態が良くない場合に起こりやすいことにあります。特に注意したいのが内臓疾患が始まっている場合ですね。急に口臭が強くなって、口内炎もできはじめたら注意が必要です。

壊死性軟組織疾患

壊死性軟部組織感染症は組織壊死を引き起こす軟部組織内感染症のことで、ガス壊疽と壊死性筋膜炎に分類されます。口腔感染症の続発症として発症する場合は起炎菌は口腔常在菌を始めとして様々な臭気を発し、口臭の原因ともなると言われています。

口腔ガンなどの疾患病巣

口の中のガン(舌ガン、頬粘膜ガンなど)により口臭が発生することがあります。口の中に硬いしこりがある場合や口の中に出血しやすい場所があったり、口の中や唇にしびれがある場合は口臭がヒドくなり、口腔ガンの病巣が広がっていく場合があります。

貯留唾液

唾液腺管(唾液の導管)の閉塞によって生じる唾液(主に粘液)の貯留嚢胞で、口唇(ほとんどが下唇)に生じるものを粘液嚢胞、口底に生じる大きなものをガマ腫と呼びます。小唾液腺から出ている管が傷つくと、唾液が詰まったりもれたりして、 唾液が正常に分泌されずに粘膜の下に溜まってしまい口臭の原因となる場合があります。

口臭の種類:生理的口臭と病的口臭

口臭の種類を大きく分けると「生理的口臭」と「病的口臭」に分けることができます。

生理的口臭は誰にでもある臭いのことで、朝起きた時(起床時口臭)や空腹時(飢餓口臭)、緊張時(緊張時口臭)は特に口臭が強まります。

病的口臭は歯周病や虫歯といった病気が原因となる口臭のことで、病的口臭の原因の90%以上は口の中にあります。

生理的口臭の原因と対策

生理的口臭は誰にでもある口臭なので、そもそも本人が気づいていないことがあります。ただし、一度でも口臭が気になりだすと不安を感じるようになり、より口臭を感じやすくなってしまうのが特長です。

生理的口臭は病的口臭とは違い、常に周囲の人達を不快にするわけではありません。口臭があったりなかったり、身体のコンディションやストレスや会話条件、生活習慣など様々な条件で口臭が発生したり、発生しなかったりします。

とはいえ、極端に近づいたりすると口臭を感じさせてしまう場合があります。その距離は相手の顔から約30cm以内といわれていますが、通常の会話であれば分かりにくいでしょう。

また、生理的口臭の中には女性の生理や妊娠時、更年期などホルモンバランスの変化に伴う口臭や、乳幼児期、学童期、思春期、成人期、老年期などの年代固有の口臭や臭気、民族的な口臭もあります。

生理的口臭は誰にでもある口臭ではありますが、その原因の多くが”唾液の分泌量の減少”です。唾液の分泌量が減ると細菌が増殖して口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)がたくさん作られるようになります。

つまり、唾液の分泌量を多くすることで口臭を弱めることができます。例えば、歯磨きをすることで細菌やVSCが減少、水分を積極的に補給することで唾液量を増加させることができます。

このように生理的口臭の場合は、生活習慣を改善すれば良くなるため、病的口臭と違い治療の必要はありません。

病的口臭の原因と対策

病的口臭は原因となる病気が11種類あります。その中でも主な原因となるのが歯周病と虫歯です。

[歯周病]
歯をみがくと、ちょっとした刺激で容易に出血してしまう歯周病。病気が進行すると歯茎の出血に膿が混じってくるようになるため、口臭もヒドさを増していきます。歯周病の初期症状は痛みもなく自覚しにくいですが、放って置いてしまうと水面下で進行する恐ろしい病気です。

[虫歯]
虫歯の原因は、歯に付着する歯垢(しこう)が歯を磨いてもなかなか綺麗に取れないためです。歯垢を放って置いてしまうと虫歯となってしまいます。小さな虫歯なら口臭も感じませんが、次第に虫歯が進行していき、食べかすや虫歯菌が虫歯の穴の中にたまり臭いがきつくなっていくだけでなく、神経まで虫歯菌にやられてしまうと、神経が腐って強烈な臭いを発するようになります。

[歯垢(しこう)(プラーク)]
歯垢とは歯の表面に付着する柔らかい蓄積物です。爪で歯を引っかくと白い物体が爪に付着しますよね?あの白い物体のほとんどが細菌の塊で歯垢となっています。歯垢の細菌達は食べ物の残りかすを栄養とする微生物で、その代謝産物が長時間経過すると歯石を作っていきます。歯垢が歯石となり、最終的には虫歯や歯周病の原因となります。

[歯石]
歯石とは歯垢が作った石灰分です。歯石が歯にたくさん付くようになると、口臭も酷くなっていきます。また、歯石が付くようになると歯周病も進行しやすくなります。

[舌苔(ぜったい)]
舌苔とは舌の表面に白っぽいものが付着することで、体調が良くない時にできます。舌苔は歯垢と同じ細菌の塊で、口臭の約9割が舌苔が原因だと言われています。つまり、舌を綺麗にしておくことで口臭も軽減していきます。

[唾液の減少]
唾液が減少すると口の中が不潔になり、虫歯や歯槽膿漏になって口の中が乾燥して口臭が臭くなります。唾液は口臭予防には欠かせないもので、口の中を洗い流してくれる作用や細菌の増殖を抑えてくれる作用、口の中の粘膜を保護する作用などがあります。

[人工歯(プラスチック製)]
人工歯といわれるプラスチック製の差歯は色や臭いが付着してしまいます。一度付着した色や臭いはなかなか取ることができません。毎日きれいに清掃するだけでなく、消毒剤に浸しておくことである程度の口臭を防ぐことができます。

[歯の被せ物(金属の腐敗)]
歯の被せ物として使われている金冠や銀冠が古くなって穴が空いたりすると、隙間ができて汚れが溜まりやすくなります。その隙間に汚れが溜まり、口腔内が不潔になってしまうため、意外と口臭の原因となってしまう場合が多いです。また、歯の被せ物(特に金属素材)は体質に合わない場合があります。特に痛みも感じないため、悪くなってからも気づかない方が多いそうです。

[口腔ガン]
舌や頬粘膜にできるガンは口臭が発生する場合があります。

[鼻や喉に関する病気]
鼻や喉に関する病気(副鼻腔炎(蓄膿症)や咽頭炎、喉頭炎)などの炎症は口臭を発する原因となります。これらの炎症はタンパク質を含む血液や膿が口の中に出てきてしまうため、口臭となってしまうのです。

[呼吸器系や消化器系の病気]
呼吸器系や消化器系の病気など、いわゆる全身症状の病気が口臭の原因となる場合があります。これらの病気は病院で診察して治療することで口臭は軽減されます。

まとめ

口臭の原因について詳しく見ると様々ですが、主な口臭原因を分類すると「生理的口臭」と「病的口臭」の2つに分類されます。生理的口臭は誰にでもある口臭であるため、貴方だけが口臭で悩んでいるわけではありません。

しかし、ほとんどの方は生理的口臭に気がつきません。あの人、口が臭いな~と思っていても、本人は何のことだか気がついていない場合が多いんです。

逆に自分の口臭を気にしすぎてしまう方も多くいらっしゃいます。自分の口臭が気になりだすと、どんな対策をしても気になって仕方ありません。しかし、生理的口臭であれば普通に会話するくらいの距離であるため、気にしすぎることはないと思いますよ。

とはいえ、病的口臭でも気がつかない方は口臭に気が付きません。家族から口臭のことを言われてから病的口臭であったことに気がつく方がほとんどです。

つまり、口臭の原因は様々であり、口臭は自分では気が付きにくい臭いであることに間違いはありません。相談もしにくい悩みであるため、ついつい気にしすぎることが多いですが、口臭を事前に対策して予防しておけば悩みも少なくなるのではないでしょうか。

口臭が本当に悩んでいるなら、口臭サプリを飲んで臭いが気にならない生活を取り戻すのも良いと思いますよ。
どうしても生理的口臭は誰にでもあるものですが、臭いで精神的に疲れてしまうことだけは避けるようにしましょう。

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